新規抗菌薬、候補なし 厚労省研究班で報告 危機的状況

[新規抗菌薬、候補なし 厚労省研究班で報告「危機的状況」]

(産経新聞  2010年9月12日)


多剤耐性アシネトバクターや「NDM1」遺伝子を持つ大腸菌など、既存の
抗菌薬に耐性を示す細菌の対策に欠かせない新規抗菌薬の開発について、
国内では現在、新規薬の候補が1つも残っていないことを、専門家が
厚生労働省の耐性菌に関する研究班で報告していたことが分かった。

抗菌薬の収益性が低いことが、企業の開発意欲をそいでいるとみられる。

報告者の藤本修平東海大教授(生体防御学)は「耐性菌との戦いは新規薬の
開発に支えられてきたが、現在は危機的状況だ」と指摘している。


報告によると、新たな抗菌薬が登場してから最初に耐性菌が報告されるまでの
期間が約4年と短いことが、開発の手間の割に大きな収益に結び付かない
理由。

世界的にも1980年代から2000年代にかけて、新規の抗菌薬の数は4分の1
以下と落ち込んでいるという。




http://sankei.jp.msn.com/life/body/100912/bdy1009120042000-n1.htm





No tags for this post.
カテゴリー: や薬剤・薬学 パーマリンク