幼児の虫歯予防・・・まず、母親の虫歯を治そう

[幼児の虫歯予防] (あなたの健康百科  2010年5月18日) <まず、母親の虫歯を治そう><唾液から菌が感染> 特に虫歯になりやすいのは、歯が生えたてで軟らかい2〜3歳の幼児で、母親 からの細菌感染が大きな原因となっている。 虫歯は、ミュータンス連鎖球菌が主な原因だが、母親の唾液中にこの菌が 多いと子供にうつりやすい。 <赤ちゃんに菌はいない> 虫歯は、口の中の細菌によって歯が溶かされる病気。 その主な原因がミュータンス連鎖球菌だが、この菌は、生まれたての 赤ちゃんの口の中にはいない。 国立感染症研究所(東京都)口腔科学部の花田信弘部長は「お母さんの口の 中にミュータンス連鎖球菌が多いと、口うつしの食事や同じスプーンを使った ときなどに、唾液を介して菌が子どもに感染するのです。こうした行為は、 ほかの“善玉菌”も子どもにうつすので、悪いわけではありませんが、 お母さんの口の中の衛生状態が問題です」と言う。 ミュータンス連鎖球菌が、母親の唾液1ミリリットル当たり1万個以下だと、 幼児は虫歯になりにくい。 スウェーデンでは、妊娠中から定期的に母親の口腔ケアをしたことによって、 3歳児の虫歯が半減したという報告もある。 <染め出し剤で確認を> 「虫歯のあるお母さんは、きっちりと治療すべきです。また、ミュータンス 連鎖球菌は歯と歯の間に多いので、通常の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシや デンタルフロスを用いて、しっかりブラッシングしてください。その後、歯の 染め出し剤を使ってブラッシングの成果を確認し、それでも歯が赤く染まる 人は、最寄りの歯科医を受診し、歯科衛生士の“プロフェッショナル・ メカニカル・トゥース・クリーニング”を受けるといいのです」 最近は、唾液中のミュータンス連鎖球菌を測定できるようになっている。 この検査でミュータンス連鎖球菌が多い人は、外用の抗菌剤で減らす治療法も 普及しつつある。 いずれも健康保険は適用されていないが、ミュータンス連鎖球菌が減ると、 口腔内の“善玉菌”が増える。 希望者は歯科医に相談してみるとよい。 http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200105182.html            No tags for this post.
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