子どもにもある線維筋痛症

[子どもにもある線維筋痛症]

(あなたの健康百科)


<全身に痛み、だるさや目まいも −不登校の原因に−>
不登校が社会問題になって久しいが、中には「線維筋痛症」という病気が
原因になっている子どももいる。
その病態と注意点について、日本医科大学小児科の伊藤保彦助教授に聞いた。



<うつ状態にも>
線維筋痛症は、全身の至る所に痛みが生じる原因不明の病気。
加えて、だるさや目まいなどの不定愁訴を伴ったり、うつ状態に陥ったりする
場合もある。

「子どものケースは数年前から注目され始めたのですが、私の印象では、
不登校の子供の数パーセントは線維筋痛症が原因になっています。不登校で
体の痛みを訴える場合は、この病気を疑って最寄りの小児科を受診させて
ください」と伊藤助教授。

痛みを感じやすい18カ所のうち11カ所以上に痛みがあると、線維筋痛症と
診断される。
http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200601061.html



<ストレスが誘因に>
治療には病状に即して、鎮痛薬や抗うつ薬、疲労を軽減する漢方薬の
補中益気湯、免疫を整える薬などが用いられる。
「こうした薬物療法によって、通常は、半年ほどで症状は改善されますが、
問題は心のケアです。ストレスがこの病気の誘因や悪化要因になるので、
それを解消することが必要です」

そのためには、両親や教師の協力が欠かせないが、まず線維筋痛症の病態を
理解するのが第一だ。
伊藤助教授は「日常生活では子どもとのコミュニケーションを十分に取り、
何がストレスになっているかを見極めて、軽減、解消を図るように」と
アドバイスしている。




http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200601061.html





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