コレステロール、実は低いと危険 富山大など17万人分析

[コレステロール低いと危険 富山大など、17万人分析]

(共同通信  2008年3月28日)


富山大の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らは、総コレステロール値があまり
低いと死亡の危険がかえって高まるとする研究結果をまとめ、28日、東京
都内で記者会見して発表した。

一般に、総コレステロール値が高いのは良くないことだとして、下げるための
治療が広く行われているが、浜崎教授は「総コレステロール値は栄養状態の
指標と考えるべきだ。心筋梗塞や家族性高コレステロール血症以外の人は、
無理にコレステロール値を下げる治療をしなくてもいいのではないか」と
話した。

日本人延べ約17万人のデータを含む複数の大規模研究を分析した。

男女とも最も数が多かった血中総コレステロール値(160〜199)を基準に
死亡の危険を比較したところ、男性は160未満だと死亡の危険が1.6倍高く、
200以上では0.8倍程度と、コレステロール値が高いほど危険が低くなるという
結果だった。

女性も160未満は1.4倍と死亡の危険が高かったが、160以上は、240を
超えても差はなかった。




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