[米FDA、男性性的不全治療薬で警告・突発性難聴の恐れ]
(NIKKEI NET いきき健康 2007年10月19日)
米食品医薬品局(FDA)は18日、男性性的不全治療薬の服用で
突発性難聴になる恐れがあると警告した。
製薬最大手の米ファイザーなど3社に対し、品質表示ラベルや
説明書にリスクを詳しく記載するよう求める。
対象はファイザーの「バイアグラ」のほか、米イーライリリー
の「シアリス」、独バイエルの「レビトラ」。
同じ有効成分を使った肺動脈高血圧症治療薬の説明書も改訂
する。
FDAによると、これらの薬を服用した患者が突発性難聴に
かかった例がこれまでに29件確認された。
男性性的不全治療薬は世界で 4000万人以上が服用したもようだ。
FDAは「薬が難聴の直接の原因かはまだ不明」としている。
ただリスクがあるとみられる以上、因果関係の究明前でも
消費者に幅広く警戒を呼びかけることにした。
(シカゴ=毛利靖子)
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2007101902825h1