マウスピースでいびきを軽減

[マウスピースでいびきを軽減]

(HealthDay News  2007年9月17日)


「デンタルスプリント」というプラスチック製のマウスピースがいびきの
軽減に役立つことが、英スコットランドの研究で明らかになった。

研究者は、スプリントのお陰で、わずらわしい鼻マスクや外科治療を避け
られるとしている。

いびきそのものは無害なケースが多いが、睡眠中に呼吸が中断する睡眠時
無呼吸の徴候として現れる場合もある。

研究著者でCrosshouse 病院(キルマーノック)外科研修医のStuart M.
Rebertson氏らは、健康を害するほどではないが、パートナーを悩ます程度の
いびきの人を対象に2年間にわたる研究を行った。
20人の被験者を2群に割り付け、一方は最初の2カ月間マウスピース治療を、
その後2カ月間は鼻マスク治療を行い、もう一群はその逆の順番で治療を
行った。

Robertson氏によると、マウスピースはボクサーが使用するものに似ているが
上下双方の歯に装着するもので、下顎(あご)を前方に出すことで呼吸を
楽にし、いびきを軽減する。
また、鼻マスクは機械に接続し、鼻から気管に空気を送り込むことにより、
気道を開存させる。
今回の研究では、被験者の8人がマウスピースを、5人は呼吸マスクを
選択し、7人はどちらの治療も好まなかった。


米ミシガン大学(アナーバー)で睡眠障害治療を担当するRonald D. Chervin
博士は、マウスピースは鼻マスクほどの効果はないとしながらも、人に
よっては大きな効果が期待できると述べている。


研究結果は、ワシントン D.C.で開かれた米国耳鼻咽喉科・頭頸部手術学会
(AAO−HNS)年次集会で発表された。




http://www.healthdayjapan.com/




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