脳梗塞 坂上二郎さんの場合

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学 『症例 脳梗塞 坂上二郎さんの場合』 坂上二郎さん/69歳(当時)  コメディアン 2003年9月、突如、脳梗塞に見舞われ入院、死の淵をさまよった坂上二郎 さん。 しかし、彼は病に倒れる2年前頃から毎日2時間の散歩をはじめるなど、 体には人一倍気を遣い、3年に一度の人間ドックでも異常が出たことが ありませんでした。 ところが、翌年、健康診断で「不整脈」が出ていることを指摘されます。 (「不整脈」とは、高血圧、過労、ストレスなどが原因で心臓の鼓動に 乱れが生じる病) しかし不整脈の自覚症状がなかったため、処方された薬も飲む必要はないと 勝手に判断してしまった坂上さん。 さらに彼は散歩の際に喉が渇いても、太るからという理由で水分を摂ることを 我慢していました。 そんな坂上さんの体に、やがて小さな異変が襲いかかります。 <症状> (1)不整脈 (2)眠気 (3)手の震え (4)左腕の麻痺 <病名>脳梗塞 <なぜ、坂上二郎さんは脳梗塞に?> 自覚症状がないことから不整脈の薬を飲まず、散歩で喉が渇いても太るからと いう理由で、水分を摂ることを我慢していた坂上さん。 彼の血は水を飲まず運動をしたため濃縮型血液になり、さらに不整脈を治 療しなかったことで心臓の内部は血栓ができやすい状態になっていました。 3ヵ月後、十分睡眠をとっているのになぜか昼間無性に眠くなり、昼寝を するようになった坂上さん。 実は、これが不整脈の症状。 不整脈は心臓に負担をかけ、全身に疲労をもたらすため眠くなってしまうの です。 そしてついに坂上さんの心臓には小さな血栓ができてしまいました。 カラオケの最中にグラスを持つ手が突然震えだした坂上さん。 実はこの時、心臓にあったあの血栓が脳へと運ばれ詰まってしまったのです。 そして脳が虚血状態になったため、神経の指令系統が乱れ、手に震えが 起きました。 ところが、幸いこの時は脳の血管が完全に詰まることはなく、血流が戻った ため、最悪の事態は免れていました。 実はこれが一過性脳虚血発作と呼ばれる脳梗塞の前兆症状なのです。 2003年9月26日、仲間とゴルフに出かけた坂上さんは、寒さでトイレが近く なることを嫌がり、水分をほとんど摂らないでいました。 そして運命の6番ホール。 アイアンショットを打とうとした時、左腕が完全に麻痺してしまった坂上 さん。 このとき、彼の心臓では出来ていた血栓が一気に脳へ。 そして脳の動脈に詰まり、ついに脳梗塞を発症してしまったのです。 しかし友人が異変に気づき坂上さんをその場に座らせた時、彼は自分の体の 異変に全く気づいていませんでした。 坂上さんにとって不幸中の幸いだったのは、一緒にゴルフをしていたこの 友人が近所に住むかかりつけの医師だったこと。 すぐさま、これまでのカルテが揃っている病院に運ばれる坂上さん。 病院に着くなり昏睡状態に陥ったものの、1週間後、意識を取り戻しました。 その後、懸命のリハビリと水分補給などの健康管理を徹底し、見事、舞台に 復帰したのです。 http://asahi.co.jp/hospital/
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