エンテロウイルスとは

[エンテロウイルス(腸管ウイルス)]

(Wikipedia)


エンテロウイルスは、ピコルナウイルス科のエンベロープのない一本鎖RNA
ウイルスである。
腸管内で増殖するウイルスの総称のため、腸管ウイルスともいう。



<特徴>
腸管ウイルスは、ポリオ、コクサッキー、エコーの各ウイルスを含むが、
新たに発見されたものについてはEV68~71, 73と命名されている。

日本の手足口病患者から検出されるのは主としてコクサッキーウイルス
A16(CA16)とエンテロウイルス71(EV71)である。

エンテロウイルスは経口あるいは糞口感染する。
エンテロウイルス71の中枢神経合併症(無菌性髄膜炎、脳炎)には重篤な
ものがあるので注意を要する。
ウイルスは、胃液の強酸や膵液のアルカリで死滅することなく消化管
(特に腸)の中で増殖する。



<症状>
感染しても何の症状もない人が多い。

症状が出る場合、かぜ症候群やインフルエンザ様症状を起こすこともある。
子どもの夏カゼの代表としてよく知られる手足口病、ヘルパンギーナを
起こす。

新生児が感染した場合、稀に重症化し無菌性髄膜炎、心筋心膜炎を発症
する。
死亡例もある。
 
妊婦は感染により早産の可能性があるため注意が必要である。
特に出産直前の2週間に感染するとリスクが高まる。



<予防>
感染より免疫が得られる。

日常生活においては、手洗いの励行と食肉が汚染されている場合はよく火を
通してから食べる。
症状が回復しても便の中に長期間にわたってウイルスが排出されるため、
排便前後の手洗いはしっかり行う。
また、オムツや下着などウイルスが付着している可能性の高いものは、適切に
処理する。





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