安奈淳、膠原病を克服 演技指導で仕事復帰

[安奈淳、膠原病を克服「風と共に去りぬ」演技指導で仕事復帰]

(スポニチアネックス  2002年3月17日)


膠原病を克服した元宝塚花組のトップスターで、女優の安奈淳が14日、かつて
コンビを組んだ榛名由梨とともに宝塚88周年記念公演「風と共に去りぬ」の
演技指導から約1年8カ月ぶりに仕事復帰した。

今回は難病を克服した安奈のインタビューをまじえながら「風」の話題を
お伝えしよう。


安奈は本人によると、一昨年7月「足先から心臓まで水がたまり、呼吸が
苦しくなって救急車で東京都内の病院に緊急入院。検査の結果、膠原病と診断
された」そうで、2カ月間の入院加療、以後、現在に至るまで自宅で療養して
いる。
一時は「声が出ず、手がふるえ、歩けない状態」だったそう。

投薬とリハビリでほぼ回復したが、薬の副作用で「まだむくみが残り、
白内障が進んでいる」という。

しかし、表情はいたって明るく、心配していた榛名も「元気でほっとした」と
安堵の表情。
安奈も「新幹線に乗って宝塚にいるといことが信じられない」と健康の
ありがたさをかみしめていた。


宝塚歌劇団は創立88周年記念公演として、4月6日から東京・日生劇場で
「風と共に去りぬ」(植田紳爾脚本、演出)を上演するが、初代レット・
バトラー役の榛名とサヨナラ公演でスカーレット・オハラ役を演じた安奈に
演技指導を依頼、安奈も「裏方の仕事だし、リハビリのつもりで」と快諾
したという。

安奈は、在団中男役でありながらスカーレット役を演じており、そんな立場
から今回、スカーレットに起用された朝海ひかる(雪組)、瀬奈じゅん
(花組)との指導を行っている。

安奈によると「稽古期間が短いのでかわいそうだけれど、私が指導する
からには下手だといわれたくないし、厳しく指導しています。花組は公演中
なので、瀬奈にはまだじっくりと指導できていないのですが、朝海には声の
出し方とか口移しで教えています。だいぶよくなってきたけれど、私には
まだ不満。私がやった方が早い(笑い)」と、かなり力が入っている。

バトラー役の轟悠を指導する榛名も「初演のとき、長谷川一夫先生につけて
もらった型や動きをできるだけ忠実に教えてあげたい。強制するのではなく、
轟さんがそれをまた自分のものにしてくれれば」と話していた。

今回の「風」は、日生劇場での特別公演とあって、恒例のフィナーレはなし。
内容も従来のスカーレット編とバトラー編をミックス、休憩をはさんで
3時間半という大作舞台となる。
バトラーに関しては従来通りだが、アシュレーとメラニー、さらに
スカーレットに新曲が増え、さらにミュージカル色が強くなる。


一方、安奈自身の芸能界への復帰は、4月13、14日に新神戸オリエンタル
劇場で行われるタカラジェンヌOGが出演するコンサート「マイ・シャイ
ニング・アワー」(横沢英雄演出)からとなる。
真帆志ぶきから桐さと実まで懐かしい顔ぶれがそろう。
榛名も出演するが、安奈はここで「愛の宝石」など5曲を披露する。
「激しい動きはダメといわれているので歌うだけですが、わくわくしますね」
と久々のステージが待ち遠しそうだった。

なおテレビ、舞台など女優としての本格復帰に関しては依然慎重に調整を
進めている。



(薮下 哲司)



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